土壌処理

一戸建ての家に長年住んでいると、あちこちでガタが来ます。そのひとつがシロアリ被害です。2013年、国土交通省が日本の住まいにおけるシロアリの被害の実態について取り纏めた『シロアリ被害実態調査報告書』では、5件に1件の割合でシロアリが床下に潜んでいるという驚愕の事実が露わとなりました。

シロアリの発生を防止し、住まいを長持ちさせるためにも、土壌処理は必要不可欠なプロセスです。ここでは、土壌処理について詳しく解説します。

土壌処理でシロアリ対策を!

家を新築する際、基礎のベースであるコンクリートを打設前後にシロアリ防除用の薬剤を散布します。この工程を「土壌処理」と言います。シロアリ防除用の薬剤としては、安全性が高いとされるハチクサン、アジェンダ、ミケブロック等が使用されています。土壌処理を施すことにより、床下の土壌からのシロアリの侵入を防ぐことができます。

プレハブや鉄骨住宅でも土壌処理をお忘れなく!

シロアリは木材を好むことで知られています。木造の建物はもちろん、プレハブ住宅や重量鉄骨の住宅でも侮れません。プレハブ住宅や重量鉄骨の住宅の建具や根太に木材が使用されています。また、重量鉄骨の住宅に使用される断熱材は、シロアリにとっての格好の餌となります。住宅の種類に関係なく、家を建てる際にはシロアリ対策として土壌処理を考慮に入れておきましょう。